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AMBITION / AMBITION
失恋船長 ★★★ (2025-09-21 03:22:51)
AOR系のロックアルバムに、この人ありとなるトミー・デナンダーが大活躍。彼の仕事っぷりに感嘆します。曲作りにはクリスチャン・ウルフを始め、ブラインアン・ラブランカ、ビル・チャンプリン、テリエ・アイデ、そしてジョーイ・カルボーン、デニス・ベルフィールドといった日本に馴染みのある作曲家陣、等が参加。最近のフロンティアレーベルとは違うメンツというのも、既視感を回避している。シーンから遠ざかっていたトム・グリフィンを担ぎ出し作られた叙情派サウンド。

トミーのギタープレイも手伝い、極上のハードサウンドを築き上げている。コーラスワークも素晴らしい。Too Muchという曲を聴きながら、やりすぎだよと感動のツッコミを入れずにはいられませんね。

この後、やはりトム・グリフィンは雲隠れとなります。この粒だった楽曲の揃い踏み、似通った面はあるかもしれませんが、このハートウォーミングな歌声に聞き惚れます。うまいねぇ。甘い曲だけじゃない、アーバンでスリリングな
Shaping Fate & Destinyとか出てくると、グッとギアが入りますよね。

プロモーションされたWaiting In My Dreamsなどは、参加メンバーを見ても、当初、これで勝負するぞという意気込みがあったのでしょうね。アルバム単位だと、ハードなものを愛する者には少々、ダレる可能性は否定できませんが、一曲の完成度に文句なし、好みでつまみ食いしながら、気分に合わせて選曲するのが一番でしょう。この手のサウンドを聴くと、反動で極悪な物に手を出すワタクシですが、この歌声、すっかり忘れていました。

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