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1. 火薬バカ一代 ★★★ (2025-09-23 08:09:10)

HEXENHAUSの中心メンバーであり、当時在籍していたKING DIAMONDの活動休止に伴い新バンド立ち上げを画策したマイク・ウェッド(G)と、歌唱スタイルを巡る対立からCANDLEMASSと袂を分かったメサイア・マーコリン(Vo)らにより結成され、「死を想う」を意味するラテン語からバンド名を取ってMEMENTO MORIを名乗った5人組が、'93年にBLACK MARK PRODUCTIONから発表した1stアルバム。
CANDLEMASSを更に妖しくミスティックにしたようなドゥーム・メタル・サウンドが志向されている作品ゆえ、てっきりメサイアが主導権を取って制作されたものと思いきや、作曲面を担うのはマイクと、HEXENHAUS時代からのバンドメイトであるニッキー・アルジェントのGコンビ。マイクは短期間ながらCANDLEMASSに加入していた時期に“BLACK CANDLES”という名曲を残しているくらいなので、この手の曲作りはお手の物といったところか。彼のアラビックな旋律を織り交ぜたテクニカルなGソロと、メサイアの巨躯から繰り出される朗々たるオペラティックな歌唱(詠唱と呼びたくなる)に彩られた楽曲の数々は、荘厳に本編の幕開けを飾る①②の流れ、疾走パートも組み込んで劇的に展開していく③、MSGの名曲“LOST HORIZONS”のカヴァーながらオリジナル楽曲かというぐらい馴染んでいる⑤、様式美HM寄りのインスト・ナンバー⑦、漆黒のヘヴィネスをアコギの美旋律が切り裂いていく大作⑪…と、聴いているだけでゴシック建築の大聖堂に迷い込んで怪しげな宗教儀式を目撃してしまったような気分に陥ること請け合いの仕上がり。
知名度ではCANDLEMASSに譲るものの、クオリティでは一歩も引けを取らない力作ですよ。



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